思春期相談
8・9歳頃になると性に関するホルモンの分泌が増えていき、その影響を受け身体が大きく変わります。この時期を思春期と言い女性は平均12歳頃に初経を迎えます。
初経を迎えても卵巣が未熟なため月経周期が安定せず、親も子も不安になることがあります。
またおりものや妊娠、その他様々なことについて不安に思うこともあります。
当院では、こうした思春期の悩みを少しでも軽減するために思春期相談を行っています。
なかなか相談しにくいことかもしれませんが、医師・助産師・看護師がしっかりとお話をうかがい必要時、薬の処方を行いますので気軽にご来院ください。
また、HPVワクチンについて医師より説明いたしますので不安のある方はお問い合わせください。
月経(生理)のお悩み
無月経
無月経には18歳を過ぎても初経がない「原発性無月経」と閉経する年齢ではないのにそれまで順調にあった月経が3ヶ月以上停止する「続発性無月経」があります。
無月経には様々な原因がありますので、早めにご相談ください。
月経異常
月経は25~38日毎に3~7日間継続し月経血20~140gが正常と言われています。
周期が24日以内や39日以上空く場合、月経が2日以内で終わる場合や8日以上続く場合、ナプキンが必要ない程度の出血や1時間毎に変えても間に合わない場合は月経上が疑われます。
治療が必要な場合がありますのでご相談ください。
月経前症候群(PMS)
月経予定日の3~10日前からイライラ・頭痛・むくみ・気持ちの落ち込み・便秘などの症状が見られ月経がはじまったら落ち着くものを月経前症候群と言います。内服で改善する場合がありますのでご相談ください。
月経困難症
特に月経時に痛みが強かったり苦しかったり、日常生活に支障をきたす場合は月経困難症が疑われます。
思春期には子宮筋腫や子宮内膜症などの病変がなくても月経困難症になる場合があります。内服で改善する場合がありますのでご相談ください。
月経前症候群や月経困難症が疑われる場合、病院を受診したり治療薬を飲むなどの対応が出来ると、仕事や日常生活への影響が少なく抑えられます。より健康で気持ちのよい毎日を過ごせるように、ご相談ください。
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について
子宮頸がん予防ワクチン(HPV)は子宮頸がんの原因に関わっているヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を予防するワクチンです。ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかると言われており、長期間ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することでがんになると考えられています。
子宮頸がんの予防方法は、HPVワクチンを接種することでヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を予防することが挙げられます。また、子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる前の状態(異形成)やごく早期のがんを発見し、医師と相談しながら経過観察したり、負担の少ない治療につなげたりすることができます。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は性行為を介して感染すると言われていますので、早めにワクチンを接種することが推奨されています。
小学校6年~高校1年相当の女子は定期接種として、公費によりHPVワクチンを接種することができます。
現在公費で受けられる子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、3種類(①2価ワクチン:サーバリックス、②4価ワクチン:ガーダシル、③9価ワクチン:シルガード9)あります。当院では3種類とも対応しております。当院で接種を希望される場合は、予約が必要となりますので、事前に当院へご連絡をお願いします。また接種の際には、母子手帳をお持ちください。ご不明な点はお気軽に当院へお尋ねください。