中期中絶手術のご案内
妊娠12週から妊娠22週未満の中絶手術は、12週未満までの中絶手術と比較するとリスクが高く、週数が進むごとにリスクが高まるため、早めの受診が推奨されます。
当院の中絶手術は、子宮頚管拡張という子宮口を拡張する処置を行って子宮口が十分に開いた後、子宮収縮剤を注入して人工的に陣痛を誘発して流産させる方法で実施します。子宮頸管の硬さといった体質や妊娠週数によって、子宮口を適切なサイズに拡張するのにかかる時間は異なり、人によっては数日かかるケースもあります。また、身体的な負担も大きいため、数日間の入院が必要になります。
ただし、子宮頚管拡張を十分に行うことで、子宮頚管裂傷や子宮破裂などの合併症のリスクを減らしつつ、流産の痛みを最小限にできます。
母体の保護を目的とした保険者の出産育児一時金は、出産後に支払われます。中期中絶の場合でも、申請することで出産育児一時金として48.8万円が支払われます。必要な書類は当院で用意するので、窓口でご提出ください。また、初期中絶とは扱いが異なり、処置後には死産届や埋葬許可証を提出しなければなりません。
中期中絶手術の費用について
経過によって異なります。まずは診察し状況を確認する必要がありますので早めの受診をお勧めします。会計時にある程度目安をお伝えできますのでご相談ください。
検査・処置内容
処置・検査内容 | |
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初診日 説明 術前検査 |
貧血検査 血液型検査 肝機能等 超音波検査 梅毒検査 B型・C型肝炎検査 HIV検査 医師による説明 |
手術、入院 | 超音波検査 子宮頸管拡張 手術 |
術後検査 術後診察 |
超音波エコー |
ご予約から手術・検査までの手順
1予約方法
電話またはインターネットからご予約ください。インターネットでのご予約は24時間ご利用頂けます。ご予約は診察券をお持ちでない方でも可能です。
当院はご予約のない方でも受診頂けますが、ご予約のある方が優先されますのでご了承ください。
2受付
受付にて保険証をお渡しください。受付後に問診表を記入して頂きます。
3診断
正確な妊娠週数を確定させるため超音波エコー、妊娠検査、問診を行います。
4手術手続き、手術前検査
手術日程が決まりましたら、諸手続きと医師からの説明を受け、採血へと移ります。
5精算
精算は受付で行います。
6入院から手術
家を出る前に確認の電話をしてください。(097-532-5289)
入院の荷物を持って午前8:30頃までに来院してください。静脈麻酔での手術を行いますので自分で運転して来ないようにお願いします。
来院し診察後入院・処置となります。入院から手術まで概ね2~4日かかります。
まず器具を用いて子宮頸管をゆっくり開大させる処置を行います。状況によって
複数回行う場合があります。子宮口が開大したら陣痛促進剤を使用し胎児娩出。
静脈麻酔下で超音波下に手動吸引法で手術を行います。
その後、病室で休息していただきます。死産届を市町村の窓口に提出する必要がありますので準備が出来たらパートナーの方が届け出られるようにお願いします。死産届出書は当院で準備します。
死産届を提出すると死胎火葬許可書が発行されます。パートナーの方は死胎火葬許可書を持って当院に来院してください。
届け出が出来ましたら退院診察となります。
7退院当日
医師の診察を受けていただき体調が良好でしたら退院となります。
8精算
精算は受付で御願いします。
9術後の検査
超音波エコーや内診によって、出血や子宮内に遺残物があるかを診察します。術後1週間で来院してください。状況によって再度受診が必要になります。検査時に避妊リングの装着や術後のピルの処方についてなど、気になることがあればお気軽にご相談ください。
同意書
中絶手術を受ける際は、母体保護法の14条により同意書の提出が必要になります。詳しくは来院時にご説明いたします。まずは出来るだけ早い受診をお勧めいたします。受診について気になる事がありましたら、まずはお問い合わせください。